学習計画はなぜ立てる?目的・メリットを医大生が解説

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みなさん、こんにちは。スタディPRIMEのしろです。

『学習計画は重要とよく聞くけど、なぜ重要なのかよく分からない

『なんとなく計画を立てるのが重要そうなのは分かるけど、具体的な理由は分からない

このように思われていませんか?

実は、学習計画の目的には効率をバク上げするポイントと理論があります。

今回は、『なぜ学習計画を立てることが有効なのか』について、医大生の私が医学部らしく、学習計画の理論について解説していきます。

学習計画を立てる目的は主に3つ

目的から、なぜそれを達するのに学習計画を立てるのが適しているか理解していきましょう。

ネット上にもさまざまな記事が存在していますが、種々の論文や本、オンラインコンテンツを統合すると、重要な目的は次の3つです。

  1. モチベーション維持・向上のため
  2. 時間的無駄をなくすため
  3. 質的効率の向上のため

目的1:モチベーション維持・向上のため

学習計画には、モチベーション(motivation; やる気)を向上させる効果があります。

これは、動機づけに関する代表的な理論である『期待価値理論』によって説明されます。

ざっくり言うと『期待価値理論とは、やる気は期待と価値の積で決まる』と言うもの。

『何を』『どのように』進めるのかを計画することによって、自分の可能な範囲で(期待)、成長につながる行動(価値)を取ることができるようになります。

また、計画を達成することにより、期待の1要素である自己効力感(Self-efficacy)を高めることに繋がり、ポジティブなループに入ることができます。

自分にも出来そうかは、自分にしか分かりません。

本人の実力的に可能かどうかではなく、頑張ればできると感じられているかが重要であるためです。

そのため、計画は他人に立ててもらうのではく、自分で立てなければ意味がないのです。

目的2:時間的無駄をなくすため

みなさんの中には、夏休みの宿題など提出物は期限ギリギリになってからでないと、やる気がでないと言う方がいらっしゃると思います。

かく言う私自身、そういうタイプです。

しかし、誤解してほしくないのは、決してその人が怠惰なわけではないと言うこと。

生来、人間には期限ギリギリまで先延ばしにする性質があり、心理学の用語でパーキンソンの法則と言います。

パーキンソンの法則 第一法則
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する

実は、パーキンソンの法則には逆も当てはまります。期限ギリギリになってしまえば、火事場の馬鹿力よろしく、信じられないスピードで終わります。

夏休みの宿題で経験済みの方が多いのではありませんか?

これにも心理学の用語があり、締め切り効果と言います。

締め切り効果
期間中に終わらせようと、集中力が働く

すなわち、学習計画を立てる目的の2つ目とは、『締め切り効果を利用して、無駄に時間をかけるのを防ぐ』ことにあります。

目的3:質的効率の向上のため

勉強するなら、出来るだけ効率の良い方法でしたいですよね?

『勉強のやり方』は、教育分野では学習方略という言い方をします。

そして学習方略のうち、メタ認知的方略が学習成果を向上させる効果があることは、多数の研究で示されています。

 メタ認知的方略
自分の思考や行動を客観的に認識し、自己調節によって学習の効率化を図る方略

さらにメタ認知的方略はいくつかの方略に分類されます。

学習計画に関わるのは次の3つです。

方略名説明
調整方略課題を自覚したり、行動を改善しようとしたりする方略
プランニング方略課題を分析し、目標を自ら設定し、目標達成に受けた計画を立てる方略
モニタリング方略自分自身を客観的に観察して課題を認識する方略

なぜメタ認知的方略が、効果的に学習成果を向上させるのでしょうか。

それは、自分自身を客観的に評価することにより、効果的な方略の選択を促すためだと言われています。

【さいごに】学習計画は、短時間で成果を上げたいなら必須

最後になりますが、学習計画は成長のためのツールです。

今の自分に何が必要で、どうすればその課題をクリアできるのか、どの程度の期間が必要なのかといったことを考えることで、学習計画の効果を最大限活かせます。

本記事がみなさんの学習のヒントになれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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