「iPadの保険って何がいいの?」
この記事に到達したあなたは、そのように悩んでいることでしょう。
今回は、Apple公式が提供しているApple Care+、iPad保険の王道モバイル保険、筆者も利用しているSuper Value Plusの3つについて、それぞれの特徴・利点を比較しながら紹介していきます。
この記事を読み終える頃には、どの保険が自分に合っているのか、分かるようになっていますよ。
1. Apple Care+
運営元 | Apple |
保証台数 | 1台 |
金額 | 端末によって異なる |
保証上限 | なし |
Apple製品を購入すると一年間の保証がついていますが、これはユーザーには過失のない故障に対するものです。バッテリーの劣化や本体の落下による画面割れは対象外になります。
MMD研の統計によると、iPhoneでの故障・不具合についてのアンケートで、
という結果でした。
iPadではもう少し異なる結果になるはずですが、iPhoneでは5人に1人は画面を割ったり、バッテリーの不具合に遭遇しているわけです。
こういったものに対応するためにAppleが用意している保証がAppleCare+です。有償ですが、次のようなサービスを安価で受けられるようになります。
また、AppleCare+に加入すると、エクスプレス交換サービスを利用できます。
通常の修理対応は故障品を修理センターに送り、検品を受けた上で交換品・修理品が返送されるため1週間ほど端末が手元にないことがあります。
端末が手元にないと、かなりの不便が生じますよね。学習用のiPadであれば、なくても勉強できるとはいえ、修理中はレジュメを印刷しなければなりません。
正直言ってかなり不便なので、先に交換品を受け取れるというのはかなり心動かされます。
1-2. AppleCare+の料金
以下は現在主流になっているモデルの加入料金と、加入しない場合にかかる修理料金を表にしたものです。
AppleCare+ 2年 加入料金 | バッテリー(未加入) | その他の故障(未加入) | |
iPad Pro 12.9 | 21,800円 | 28,800円 | 128,800円 |
iPad Pro 11 | 19,400円 | 23,800円 | 90,800円 |
iPad Air | 11,800円 | 18,800円 | 64,800円 |
iPad 無印(第9世代) | 10,800円 | 15,000円 | 39,800円 |
iPad 無印(第10世代) | 10,800円 | 18,800円 | 51,800円 |
iPad mini | 10,800円 | 18,800円 | 54,800円 |
※ 2023年4月19日時点の料金。学割は未適用
※ WiFi/Cellularによって値段が異なる場合はWiFiモデルの料金を採用
表を見ると、高価な端末ほど修理代金も高くなっていることが分かりますね。iPad Pro 12.9ともなると、もはや新品のiPadを買えるレベルです……。
これが、AppleCare+に加入しているとバッテリー交換は0円、その他の故障では4400円で済むようになります。
1-3. AppleCare+に加入すべきか?
iPadを修理に出した実体験を調べてみましたが、多くの方はバッテリーの劣化または画面割れでした。
しかし、iPadはスマホほどバッテリーに負荷のかかる使い方をしません。
私や友人たちの経験を踏まえると、AppleCare+の保証期間中に、バッテリーの劣化で交換することはほとんどありません。
一方で本体を落として画面を割ることは良くあります。
実際、私の友人はiPadを落として画面を割ってしまいました。
これはその時に撮ったものですが、見ての通りがっつり割れていますね。
想像してみてください。十数万もするiPadがちょっと手が滑っただけでバッキバキ、修理にさらに数万円もするのです。
正直、修理に数万円もかけるのであれば、新しいデバイスを購入した方がいい、となってしまいます。
落として1週間はガン萎え。財布は軽くなるのに、心は重く沈み込むわけです。
AppleCare+が対応してくれるのは2年以内の故障のみ。Apple公式が提供している安心感はあるものの、割高かなという印象です。
メリット
- 修理がスムーズ
- エクスプレス交換サービスが使える
- 商品に付く保証である(誰がどこで壊しても適用される)
- 加入期間であれば使用回数に上限がない
- バッテリー交換が無料
- 保険のように代金を立て替えたり、申請書を送る必要がない
デメリット
- 複数台所有すると高額になる
- 加入できるのは購入後1ヶ月まで
2. 電子デバイス保険の王道モバイル保険
運営元 | さくら少額短期保険株式会社 |
金額 | 700円/月 |
保証台数 | 3台 |
保証上限 | 主端末 – 10万円/年、副端末 – 3万円/年、1年合計10万円まで |
モバイル保険はさくら少額短期保険株式会社が運営しているモバイル端末向けの保険になります。
AppleCare+との大きな違いは月額700円で3台までカバーできることです。
対象となるのはWi-FiやBluetooth接続のできるモバイル端末となっているので、iPadはもちろんスマホやPC、スマートウォッチ、ワイヤレスイヤホンも対象となります。
ただし、3台のうち主端末1台と副端末2台に分かれており、主端末は最大10万円、副端末は最大3万円、1年間の最大補償額は10万円です。
また加入するには、新規購入後1年未満であること、または、AppleCare+などの保証に入っていることが条件となります。
3. Super Value Plus お買い物安心プラン[Y]
料金 | 300円/月 |
保証上限 | 10万円/月 |
保証台数 | 無制限 |
最後にご紹介するのは、セゾンカードの利用者にのみ提供される「Super Value Plus お買い物安心プラン[Y]」です。
これはモバイル端末専用の保険ではないものの、筆者自身が加入していることもあり、今回紹介しています。
この保険は、セゾンカードで購入した商品の破損・盗難に対する補償と、外出時の携行品に対する補償の2点がついています。
一般的な携行品保険はスマホやPCは対象外となのですが、この保険ではスマホやPCまで対象にしてくれるんですよ。
この保険の特徴は、端末を事前に登録しておく必要がないことです。
ただ、こちらも上限は1年間10万円までとなっており、バッテリーの劣化も補償対象外となっています。
また、「携行品」が対象となるので、自宅の敷地内での破損は対象外です。他人が加入者の端末を壊した場合も対象外となります。
しかし、それを補って余るメリットがあります。それが、「圧倒的月額の安さ」と「持ち歩くもの全てが保険の対象となる受けの広さ」の2点です。
モバイル保険は月額700円、2年間で16,800円かかりますし、AppleCare+は2年間でiPad miniですら10,800円かかります。
対して、Super Value Plusは2年で7200円です。免責で保険適用時に1000円の支払いが必要ですが、それを加味してもSuper Value Plusの安さは感じていただけるだろうと思います。
また、今回SVPをデバイスの保険としてご紹介しましたが、SVPの守備範囲はデバイスだけではありません。財布や腕時計の置き引きや、大事なアクセサリーなど、さまざまな携行品に対応してくれます。
4. 保険3社の違いを見える化
AppleCare+ | モバイル保険 | セゾンカード付帯保険 | |
料金 | 端末により異なる | 月額700円 | 月額300円 |
保証対象 | 加入している端末 | 登録した端末 | 携行品 |
他人が壊した場合 | ○ | ○ | × |
バッテリーの劣化 | ○ | × | × |
画面の破損 | ○ | ○ | ○ |
自宅での破損 | ○ | ○ | × |
保証台数 | 1台 | 3台 | 無制限 |
上限 | なし | 10万円/年 うち主端末10万円 うち副端末3万円 | 10万円/年 |
加入できる端末 | 購入後1ヶ月まで | 購入後1年 AppleCare+などに加入中 | – |
免責 | バッテリー:0円 その他:4400円 | 0円 | 1000円 |
盗難 | 対象外 | △(上限金額が低い) | ○ |
その他 | エクスプレス交換サービス 付属品の保証 |
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