集中力を高める音とは?BGM・ホワイトノイズの効果と最適な使い方

学習法
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自分の好きな音楽を流して、さあ勉強を始めようと思っていたのに、気づけば歌詞を口ずさんだりして、肝心の勉強が疎かになってしまう。

かといって、無音だとなんだか落ち着かず集中できない。

そんな経験ありませんか?

私は個別指導塾の講師としてアルバイトする一方で、医学部の学生として人体についての知見を深めています。

そんな私が経験した塾での指導や自分自身の学習法を踏まえて、音が脳に与える影響について解説します。

この記事を読み終える頃には、自分の集中力を最大化するために、どんな環境音を設定すべきか判断できるようになっていることでしょう。

なんだか難しそう、と感じられるかもしれませんがご安心ください。中学生に説明するつもりで執筆しています。

もし理解が難しい部分があれば、コメントで教えてください。

それでは、本記事での学びが実りあるものであることを祈っています。

1分でわかる要約

  1. 会話音や歌詞付きの音楽は集中を妨げるため避けるべき。
  2. 集中に適した音は無音、またはピンクノイズ、ホワイトノイズ、クラシック音楽。
  3. ピンクノイズ、ホワイトノイズ、クラシック音楽は、短期の集中、または集中しはじめに適している。
  4. 無音が最も集中が長続きしやすい。

有意味雑音は人間の集中力を大きく低下させる

有意味雑音とは、会話や歌など意味のある音による雑音です。

こういった雑音が聞こえているとき、ミスが増えやすいことが知られています[1][2]

脳の言葉を処理する領域が、目から入ってくる情報と耳から入ってくる情報を同時に処理しなければならないためと考えられています[1][2]

無意味雑音は集中力を向上させるか?

無意味雑音は多くの場合、集中力を低下させるとされています。

しかし、例外的に集中力を向上させる可能性のある音もあります[2][4][6]

次の3つは、集中力を高める可能性が示唆されている音です。

  • ピンクノイズ1/fゆらぎを含むノイズのこと。風の音や、水の音など、自然界に含まれることが多いと言われている。
  • ホワイトノイズ:全ての周波数でエネルギーが一定のノイズのこと。『シャー』『ゴー』といった擬音で表現される。
  • クラシック音楽:クラシック音楽には、1/fゆらぎを含むものがあり、リラックス効果や集中力の向上が期待できる。ただし、効果には個人差がある。

※ 1/fゆらぎ:エネルギーと周波数が反比例するゆらぎ(≒ 音)

ただし、これらの音も、「学習効率を向上させるものではない」や「最初は集中力を向上させるが、徐々に集中力を低下させる」といった研究結果もあります。

これは、全力疾走より早歩きの方が持久力があるのをイメージしてもらえれば分かりやすいのではないでしょうか。

このことから、『勉強初期に集中を高めて、十分に集中力が高まった頃に止める』のが理想的ではないかと考えられます。

無意味雑音を学習に活かすアイデア

無意味雑音を学習に活かすためには、集中しはじめの数分間だけノイズを流し、そのあとは無音状態となることが理想的であると考えられます。

しかし、実際にはホワイトノイズピンクノイズクラシック音楽の音源は、非常に長いものが多く使いにくいのが現状です。

というわけで、作りました。

一定時間経過したら、音を自動的に停止させるiOSショートカットです。

ショートカットのレシピ(無料公開版)

レシピは比較的単純です。

音を鳴らした後、指定した時間だけ待機し、音を消しているだけです。

今回は手軽だったのでバックグラウンドサウンドを使いましたが、MusicでもPodcastでも、お好みのアプリで流してください。

しかし、このショートカットには次のような課題があります。

ノンブロッキングにし、音をフェードアウトするようにしたものをショップの準備が出来次第、販売予定です。

まとめ

まとめは、最初に提示した1分要約とまっったく同じです!

  1. 会話音や歌詞付きの音楽は集中を妨げるため避けるべき。
  2. 集中に適した音は無音、またはピンクノイズ、ホワイトノイズ、クラシック音楽。
  3. ピンクノイズ、ホワイトノイズ、クラシック音楽は、短期の集中、または集中しはじめに適している。
  4. 無音が最も集中が長続きしやすい。
参考文献
  1. 門間 政亮 & 本多 薫(2010):音楽に含まれる言語情報が文章課題の遂行に及ぼす影響; -日本語歌詞と韓国語歌詞による比較-.人間工学 46(5): 342–345
  2. 島貫 陽平,後藤 広太郎(2018):音の種類の違いは集中力に影響するか.北海道心理学研究 40: 24
  3. 辻村 壮平,上野 佳奈子(2010):教室内音環境が学習効率に及ぼす影響.日本建築学会環境系論文集 75(653): 561–568
  4. 北原 鉄朗. (2018):雑音が記憶や作業に与える影響に関する一調査.日本音響学会 2018年春季研究発表会 講演論文集 CDROM
  5. 松田宅司. (2019):音環境が知的集中に与える影響の実験検討.
  6. 池田 妙子. (1992):音響刺激による集中性効果と時間の過小評価について.心理学研究 63(3): 157–162

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